2010年02月10日

工房内を案内いたします。

今日の工房内案内は、絵付けの部分です。

絵付けは下絵付けと上絵付けと2通りありますが、今回は下絵付けの方を紹介いたします。

生地に釉薬(主にガラスの原料、長石を用います)をかけ、焼成すると有田焼の場合

表面がつるつるになります。

その状態で絵付けが釉薬の下の場合下絵付け・・・染付と言います。

逆に絵付けが釉薬の上の場合上絵付け・・・・・・・・赤絵と言います。

工房内を案内いたします。工房内を案内いたします。

ひとつひとつ、気持ちを入れひとつの線を描いています。

この文様は十草と言って、

十草模様。

これは、山間の流れの淵に生育する植物、木賊(とくさ)の姿を図案化したストライプ柄で、
まっすぐ伸びる、ま~っすぐ伸びるとか長寿の意味もふくまれています。
着物の文様にも古くから、利用されこの着物の文様から描かれたのでは・・・・・・・

絵具が違うために赤い線の茶碗は別のスタッフが描いています。

この赤の絵の具は使いにくいです・・・・

ちょっと薄いと色が出ないし、ちょっと濃いとはじくしなかなか難しい絵の具です。

工房内を案内いたします。工房内を案内いたします。工房内を案内いたします。

こうやってひとつひとつ、大切に職人さんが仕上げています。



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この記事へのコメント
木賊は古くから物を磨くのに使われていたようです。
【木賊縞】 室町時代の名物裂では「間道」と総称していました。
能楽「木賊」にちなんで、鎌を配した文様の能装束があります。
友禅模様では、節のある茎を自在に文様化したのが多用(特に夏物)されています。
縞文様は、主として直線の単純な文様ですが、材質や配色しだいで粋にも野暮にも変化そうですね!
Posted by はがくれ・都びと at 2010年02月10日 11:15
はがくれ・都びと さん

木賊そうです、よく窯元の庭に咲いてますよね。

生地や型を修正したりするのに、よく使いますよね。

忘れていました・・・m(__)m

よくご存じですね、

ありがとうございます。
Posted by 窯主窯主 at 2010年02月10日 14:06
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